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LOCAL NEWS · 世界のローカルニュース · 2026-07-27

ジャッキー・チェンが夜会で熱唱——ハリウッドとドローンが交差するカザフスタンの今

カザフスタンで7月27日、ハリウッドスターのジャッキー・チェン氏が現地の人気ラッパーと語らう動画がSNS上で話題を集めた。8月には首都アスタナでドローンによる空輸配送の実証実験が始まり、最大都市アルマティでは大物アーティストの大型コンサートのためにサッカー欧州最高峰の試合会場が変更される事態も起きている。過酷な自然環境下での果樹栽培の再開を含め、急速な変化とともに伝統と娯楽を謳歌する中央アジアの最新情景を追う。

ローカルニュース中央アジア8本のローカル記事から

リード

カスピ海沿岸の都市アクタウで7月27日、ハリウッドの世界的アクションスターであるジャッキー・チェン氏が、ロシアの人気ラッパーや地元コメディアンと並んで歌を口ずさむ動画が大きな注目を集めた[1][7][8]。カザフスタンではいま、世界的な映画撮影の誘致や大型音楽イベント、最新テクノロジーの導入が相次ぎ、人々の暮らしやエンターテインメントの風景が大きく変わりつつある[1][3][4]。過酷な塩害の地で伝統のリンゴ栽培を再開する農家の営みも含め[2]、現代カザフスタンの生活者たちが直面し、そして楽しんでいる日常の空気をお届けする。

アクタウの夜に響く歌声、ジャッキー・チェン氏と地元スターの意外な夜会

マンギスタウ州のアクタウや壮大な岩肌が広がるボズジラ地帯では、7月18日からジャッキー・チェン氏が主演する映画『Armour of God: Ultimatum』の撮影が正式に始まっている[1]。そうしたなか、7月27日にSNS上に投稿された1本の動画が現地で大きな反響を呼んだ[1][8]。アクタウで開かれた非公式な集まりで、チェン氏が人気ラッパーのMiyagi(本名アザマト・クザエフ)氏の楽曲を一緒になって楽しそうに歌い、笑顔で肩を組む姿が捉えられたからだ[1][7]。同席したコメディアンのヌルラン・サブロフ氏らとともに撮影された映像では、チェン氏が楽曲に耳を傾け、親しげに口ずさむ声が響いている[1][8]。街中ではファンとの記念撮影にも気軽に応じるスターの姿が目撃されており、驚きの声が上がっている[1]。中央アジアの壮大な自然がロケーションに選ばれる一方で、世界最高峰のエンターテインメントと地元のポップカルチャーが予想外の形で交差した夜のひとコマは、現地のSNSユーザーたちの間で語り草となっている[1][8]

欧州CLよりもカニエ・ウェスト氏? アルマティを揺らす熱狂の代償

最大都市アルマティでは、音楽イベントとスポーツを巡る前代未聞の会場争奪戦が起きている[3]。アメリカの有名ラッパー、カニエ・ウェスト氏のマネージャーが8月14日にアルマティ中央スタジアムで大型コンサートを開催すると発表した[3]。しかし、このスタジアムは地元サッカークラブ「FCカイラト」の本拠地であり、チームは8月12日に欧州チャンピオンズリーグ(CL)予選3回戦のホームゲームを控える可能性があった[3]。クラブ側は事前協議がなかったと不満を募らせたものの、市側はコンサート開催を優先[3]。カイラトは第2戦でキプロスのオモニアを逆転して勝ち進んだ場合、本拠地を離れて遥か遠くのトゥルキスタンで大事な一戦を戦わなければならなくなった[3]。国内リーグのオルダバシ戦を制したカイラトのラファエル・ウラズバフチン監督は「コンサートのほうがカイラトよりも街にとって重要だというのなら、結構だ。私たちはトゥルキスタンで戦うまでだ」と皮肉交じりに語り、諦め顔を見せた[3]。昨季はホームの大歓声を背にCL本戦出場を果たしただけに、サポーターの間でも都市の優先順位を巡って議論が紛糾している[3]

アスタナの空からコーヒーが降りる、ドローン配送が見せる近未来

首都アスタナの住宅街では7月27日、上空を静かに飛び交う小型ドローンの群れが住民たちの目撃標的となった[4]。SNSには窓や路上から撮影された動画が相次いで投稿され、小さな箱を吊り下げて飛行する無人機の姿に「空からコーヒーが届く時代が来た」「SF映画のようだ」と驚きや歓喜の声が寄せられている[4]。これは今後開催されるテクノロジーイベント「Games of the Future」の来場者向け配送サービスを見据えた実証実験だ[4]。あらかじめプログラミングされたルートを飛ぶドローンは、地上に設置された専用端末へアプローチする際、ステーションに描かれたQRコードをカメラで識別して正確に位置を微調整しながら降下する[4]。風に煽られて揺れても着陸マーカーを見失わない仕組みだ[4]。担当管理者が荷物のQRコードと機体IDをスキャンしてスタートボタンを押せば、数分後には目的地のキオスクへ荷物が届き、自動で基地へ帰還する[4]。ハイテクな近未来の日常が、アスタナの空で静かに始まっている[4]

乾燥と塩害の土壌に実る赤、アティラウで復活した名産リンゴ

エンタメやテクノロジーの波が押し寄せる一方で、泥臭く土地に根を張る食文化の復活劇もある[2]。アティラウ郊外にあるサリオゼク村では、農家のムラト・ハリコフ氏が塩分を多く含む土壌と乾燥した気候に抗いながら、かつてのアルマティ名産「アルマティ・アポート」と呼ばれるリンゴの栽培に取り組んでいる[2]。ハリコフ氏の両親が1958年に開墾した果樹園は1990年代に薪として伐採され一度は消滅したが、ハリコフ氏の手で再建された[2]。現在では5ヘクタールの農園に早生・中生・晩生の3種のアポートを含む7種類のリンゴや4種類の洋梨が実を結んでいる[2]。子どもや孫たちとともに農園で直接もぎたての果実を販売しており、秋までに4から5トンの収穫を見込んでいる[2]。娘のアイル・ムラトワ氏は「リンゴが色づくとすぐに注文が入り、11月近くまで収穫と販売に追われます。対応しきれないほどのお客さんが来ます」と果実の甘い香りに包まれる収穫期の忙しさを語る[2]。ハリコフ氏は点滴灌漑システムの導入や加工品の生産も見据えており、土地の伝統を未来へ繋ごうとしている[2]

背景を少し

今回のアクタウでの撮影劇の背景には、中央アジア特有の雄大な自然ロケーションを映画産業に活かそうとする動きがある[1]。撮影地となったマンギスタウ州のボズジラ地帯は、白亜紀の地層が削られてできた白い異岩が連なる景勝地であり、映画撮影の誘致が進むポイントとなっている[1]。また、カザフスタンの伝統的なリンゴである「アポート」は、19世紀末から南部のアルマティ周辺で広く栽培され、その巨大な実と芳醇な香りで知られてきたが、ソ連崩壊後の経済混乱期に多くの果樹園が伐採された歴史を持つ[2]。過酷な乾燥地帯であるアティラウでアポートを復活させる試みは、地域の食文化や自負を取り戻す意味合いも帯びている[2]

日本から見ると

大規模な音楽コンサートのために欧州CLというサッカー最高峰の試合会場が移転させられるアルマティの騒動は、スポーツ施設の優先使用や都市のインフラ運用について考えさせられる[3]。日本でもスタジアムの芝生保護やコンサート利用との兼ね合いがしばしば議論になるが、クラブ側に無断で決定され遠征を余儀なくされるほどの割り切り方はなかなか見られない[3]。また、空を見上げればドローンがコーヒーを運んでくるアスタナの風景や[4]、大スターと現地の人気ラッパーが車内や宴席で気軽に歌い交わす大らかさからは[1]、急成長する新興国ならではのエネルギーと柔軟さが感じられる。

出典

  1. [1]🇰🇿 カザフスタンJackie Chan spotted at party in Kazakhstan with Miyagi and Saburovtengrinews.kz
  2. [2]🇰🇿 カザフスタンGardener revives Almaty Aport apples near Atyrautengrinews.kz
  3. [3]🇰🇿 カザフスタン“Concert is more important”: Kairat coach on Kanye West concert instead of Champions League match in Almatytengrinews.kz
  4. [4]🇰🇿 カザフスタンOrders being delivered by air to Astana residents – what's happeningtengrinews.kz
  5. [5]🇰🇿 カザフスタンA scandal surrounding a famous brand erupted in Kaznet due to controversial advertisingtengrinews.kz
  6. [6]🇰🇿 カザフスタンIs it possible to work remotely or change the schedule due to heat in Kazakhstantengrinews.kz
  7. [7]🌐 Web検索Джеки Чан появился на вечеринке с Miyagi и Нурланом Сабуровым в Актау (ВИДЕО)rus.azattyq-ruhy.kz
  8. [8]🌐 Web検索Джеки Чан подпевал Miyagi в компании Нурлана Сабурова в Актау (ВИДЕО)liter.kz