読み物一覧へ戻る
LOCAL NEWS · 世界のローカルニュース · 2026-07-20

米大リーグの始球式に立つSB19――フィリピン発のポップカルチャーが世界を揺らす

フィリピンの人気ボーイズグループ「SB19」が、7月29日に米国で開催される大リーグの公式戦で、同国グループとして初の始球式を務めることが決まりました。世界ツアーの一環として発表されたこの快挙は、現地の音楽ファンだけでなく、国民的な誇りとして大きな話題を呼んでいます。車内カラオケの流行や人気スターの話題など、フィリピンの日常に溢れるエンタメへの熱狂と、世界へ羽ばたくポップスターの今をお伝えします。

ローカルニュース東南アジア5本のローカル記事から

リード

マニラの街を歩けば、ジプニーのエンジン音に混じって、どこからともなく軽快なポップミュージックが聞こえてきます。フィリピンの人々にとって、音楽やエンターテインメントは、生活の喜怒哀楽を共にする相棒のような存在です。今週、そんなフィリピンの街をひときわ沸かせているのが、自国のポップスターたちが世界の大舞台へと駆け上がっていくニュースです。地元のソーシャルメディアは、彼らの快挙を祝う声と、日常のささやかな娯楽を愛する人々の熱い書き込みで埋め尽くされています。

フィリピン発の音楽グループがMLBの舞台へ、世界へ羽ばたくポップスターの熱狂

フィリピンのポップス「P-Pop」を牽引する5人組ボーイズグループ「SB19」が、米国の大舞台に立ちます。メンバーのパブロ、ジョッシュ、ステル、ケン、ジャスティンの5人は、7月20日、公式SNSを通じて7月と8月にわたる過密なグローバルプロモーションツアーの日程を公開しました[1]。「カレンダーは決まった。登り続ける。背中には祖国、目の前には世界がある」という力強いメッセージが添えられたこの発表の中で、特に現地ファンの注目を集めているのが、7月29日にイリノイ州シカゴのギャランティード・レート・フィールドで行われるイベントです[1]。彼らは、シカゴ・ホワイトソックス対ニューヨーク・ヤンキースのメジャーリーグ(MLB)公式戦の前に、始球式を務めることが決定しました[1]。フィリピンのグループがMLBの試合で始球式を行うのは史上初の快挙です[1]。これまで同国の著名人としてMLBののマウンドに立ったのは、ボクシング界の伝説であるマニー・パッキャオや、女優のリザ・ソベラーノ、コメディアンのジョー・コイといった一握りのスターたちだけでした[1]。その列にSB19が加わることは、フィリピンのポップカルチャーが世界基準に達したことを示す象徴的な出来事として、現地で熱狂的に受け止められています[1]

車内はカラオケボックス!フィリピンの若者が熱狂する「カー・ア・オケ」文化

世界へ羽ばたくスターがいる一方で、フィリピンの日常に根ざした音楽の楽しみ方も、SNSを通じて大きな盛り上がりを見せています。若手俳優のウィル・アシュリーと、インフルエンサーのミカ・サラマンカが披露した「カー・ア・オケ(車内カラオケ)」のデュエット動画が、ネット上で「胸がときめく」と話題を呼んでいます[3]。2人が車内で熱唱したのは、フィリピンのクラシックな名曲「Kahit Maputi na ang Buhok Ko(私の髪が白くなっても)」です[3]。7月19日に放送された情報番組「24 Oras Weekend」のインタビューで、ウィルは「パーティーに向かう途中で、突然『ねえ、これやろうよ』と思いついてジャミングを始めたんだ」と明かしました[3]。計画されたものではない、自然な車内の雰囲気がファンの心を掴んでいます[3]。動画のコメント欄には、タレントのマイケル・セーガーやマートル・サローサといった著名人も反応し、マートルは「キャー、2人のデュエットにときめいちゃった。もっとやって!」とコメントを寄せました[3]。一般のネットユーザーからも「彼らのせいで、また誰かを愛したくなった!」といった熱い声が上がっており、音楽を通じて感情をストレートに表現するフィリピンらしさが溢れています[3]

憧れのアイドルの「理想のスタイル」を徹底解剖

フィリピンのエンタメ熱は、スターたちのパフォーマンスだけでなく、その容姿やプロポーションへの強い関心にも向けられています。現地メディアが公開した人気アイドルやセレブリティの身長チャートが、ファンの間で話題を呼んでいます[4]。例えば、テレビ俳優で司会者としても活躍するアンドレ・パラスは、6フィート4インチ(約193センチメートル)という圧倒的な高身長を誇ります[4]。また、2018年のミス・ユニバース世界大会で優勝し、フィリピン中を熱狂させたアルバイ州出身のビューティークイーン、カトリオナ・グレーは、5フィート10インチ(約178センチメートル)の長身で、大会中もそのスタイルの良さで群を抜いていました[4]。さらに、現地で「プライムタイム・キング」の異名を持つ俳優のディンドン・ダンテスも、5フィート11インチ(約180センチメートル)の端正なルックスでファンを魅了しています[4]。憧れのスターたちの具体的な数字を知ることで、親近感を抱きつつも、さらに熱烈な視線を送るファンたちの姿が浮き彫りになっています。

日本から見ると

フィリピンの人々の音楽やエンタメに対する熱量は、日本のそれと比べても非常に能動的で、生活との距離が近いように感じられます。日本ではカラオケといえば防音対策の施された個室で行うのが一般的ですが、フィリピンでは移動中の車内であっても、スマートフォンのカメラを回して即興で歌い、それをSNSでシェアして何万もの人々が一緒に盛り上がります。この「楽しさを周囲と共有し、感情を隠さずに表現する」というオープンな姿勢こそが、SB19のような世界に通用するエネルギッシュなポップスターを生み出す土壌になっているのかもしれません。日常のささやかなおしゃべりや歌声の中に、フィリピンという国が持つ底抜けの明るさと、文化的なパワーの源泉が垣間見えます。

出典

  1. [1]🇵🇭 フィリピンSB19 makes history as first Filipino group to throw ceremonial MLB first pitchgmanetwork.com
  2. [2]🇵🇭 フィリピンPH fast food favorite named USA TODAY's Best Fried Chicken for third straight yeargmanetwork.com
  3. [3]🇵🇭 フィリピンWill Ashley at Mika Salamanca, kinakiligan sa kanilang 'car-a-oke'gmanetwork.com
  4. [4]🇵🇭 フィリピンHeight chart: How tall are your favorite idols?gmanetwork.com
  5. [5]🇵🇭 フィリピンIt's Showtime: Ano nga ba ang mas masakit, ang hindi maging sapat o matalo sa 'Pot o LiPot'? (Miss Q&A;)gmanetwork.com