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HIT FORECAST · 世界のヒット予報 · 2026-08-12

DapuStor、512TB SSD「R6060」発表 データセンター向けに容量倍増

DapuStorは8月12日、フラッシュメモリサミット(FMS)2026において、512TBのNVMe SSD「R6060」を発表した。この容量は既存のE3.SやU.2ドライブの2倍で、データセンター向けに設計されている。TechRadarやStorageReviewなど複数の海外メディアがこの発表を報じ、AIや大規模データを扱う企業にとって新たな選択肢として注目している。日本ではまだ情報が少ないが、学習データセットや大容量キャッシュを扱う企業のインフラ選定に影響を与える可能性がある。

ヒット予報5本の海外レビューから
DapuStor 512TB SSDの紹介カード
製品画像: techradar.com より

リード

DapuStorが発表したR6060は、同社の高容量NVMeファミリーに属するエンタープライズ向けSSDである[1]。フォームファクタは同社が推進するE2を採用し、寸法は約200×76×9.5mm[1]。PCIe 5.0接続とNVMe 2.0プロトコルに対応し、内部にはQLC NANDフラッシュメモリを搭載する[1]。512TBという容量は、1台でサーバーラック全体のストレージを置き換えうる規模であり、36ベイのサーバーでは理論上16PBを構築できると試算されている[1]。日本ではコンシューマー向けSSDの大容量化が話題になることが多いが、本製品は完全にデータセンター向けであり、その点で従来の国内報道とは異なる文脈にある。

なぜ海外で話題か

R6060の発表は、8月12日に開催されたFMS 2026で行われ、即日TechRadarが詳細を報じた[1]。StorageReviewも同製品を「以前の245TB設計の2倍」と紹介し、ServeTheHomeは「256TB容量のE3やU.2ドライブよりも著しく大きい」とそのインパクトを強調した[2][3]。LovendalやThe Manila Timesなどもこの発表を取り上げ、業界全体で関心が高いことを示している[4][5]。特に、AIワークロードの増大に伴い、学習データセットや推論システムのキャッシュとして大容量ストレージの需要が急増している背景があり、512TBという容量はそうした要求に直接応えるものとして注目を集めている[1]。また、E2フォームファクタ自体が、従来のE3.SやU.2に比べてより多くのNANDを搭載できる設計であり、ドライブあたりの容量密度を飛躍的に高められる点が評価されている[1][3]

海外レビューが評価する点

TechRadarは、R6060の最大の特長として、512TBという容量がE3.SやU.2ドライブの2倍である点を挙げている[1]。同メディアは、DapuStorが独自コントローラ「DP800」とPCIe 5.0、NVMe 2.0を組み合わせた点にも触れ、最新のインターフェース規格を採用することで、大容量ながら高速なデータ転送を実現していると評価する[1]。StorageReviewは、同社の以前の245TB設計から容量が倍増したことを指摘し、QLC NANDの採用によって「1PBのフラッシュを2台のドライブで実現できる」と、その密度の高さを強調した[2]。ServeTheHomeは、E2フォームファクタの物理的な大きさを活かし、256TB級の競合製品を大きく上回る容量を達成した点に注目している[3]。また、The Manila Timesは、DapuStorがFMS 2026でデバイスエンジニアリング賞の最終候補に選ばれたことにも言及し、製品の技術的な完成度の高さを間接的に裏付けている[5]。これらの評価は、単に容量が大きいというだけでなく、AIやビデオデータといった急増するデータ量に対応するための現実的なソリューションとして、R6060が位置づけられていることを示している[1]

弱点・批判

現時点で公開された海外レビューには、R6060に対する直接的な批判はほとんど見当たらない。しかし、TechRadarは、DapuStorがQLC NANDを採用した理由について「現代のワークロードは、個々のドライブに最大性能よりも大容量を求めるようになっている」と説明しており、これは性能面でのトレードオフを示唆している[1]。また、価格や消費電力、発熱といった具体的なスペックは公表されておらず、実際の導入コストや運用面での評価は未知数である[1][2][3][4][5]。さらに、E2フォームファクタは新しい規格であり、既存のサーバーインフラとの互換性に関する詳細な情報は今回の発表では提供されていない[1]

スペックと価格

R6060の主要スペックは以下の通りである。容量は512TBで、フォームファクタはE2、寸法は約200×76×9.5mm[1]。インターフェースはPCIe 5.0 x4(推定)、プロトコルはNVMe 2.0に対応する[1]。コントローラはDapuStor独自のDP800を搭載し、NANDフラッシュはQLCタイプを採用する[1]。TechRadarによれば、36ベイのE2対応サーバーを使用した場合、理論上16PBのストレージ容量を構築できる[1]。重量や消費電力、MTBF(平均故障間隔)などの詳細は、今回の発表では明らかにされていない。価格についても、2026年8月12日時点では公表されていない[1][2][3][4][5]。なお、同社はFMS 2026で、TLC NANDを採用した別モデル「R6100」も展示しており、こちらはPCIe 5.0対応のエンタープライズSSDである[5]

日本で買えるか

2026年8月12日現在、DapuStorのR6060が日本国内で販売されるかどうかは明らかになっていない。同社は中国のストレージメーカーであり、主にデータセンター向け製品を展開しているため、一般消費者向けの流通チャネルには乗らない可能性が高い。日本で入手する場合、企業向けの直販やSIer経由での輸入が想定されるが、現時点で国内代理店の発表はない。輸入する際には、電圧やコネクタの互換性に加え、技適マークの要否について事前に確認する必要がある。また、データセンター向け製品は騒音や発熱が大きく、一般家庭での使用には適さない点にも留意すべきである。

誰に向くか

R6060は、大規模なAI学習データセットや動画アーカイブを扱うデータセンター、クラウドサービス事業者にとって魅力的な選択肢となる。1台で512TBという容量は、サーバーあたりのストレージ密度を大幅に高め、設置スペースや消費電力の削減に貢献する可能性がある[1]。一方、一般消費者や小規模オフィスには明らかにオーバースペックであり、既存のM.2 SSDやHDDで十分である。また、書き込み性能よりも容量を重視した設計のため、データベースのトランザクション処理など低レイテンシが求められる用途には、TLCベースの高性能SSDの方が適している[1]。価格が未公表である点も、予算が限られるプロジェクトにはリスクとなる。

出典

  1. [1]🇬🇧 英国The world's largest SSD is here: DapuStor unveils massive 512TB drivetechradar.com
  2. [2]🌐 Web検索DapuStor Shows a 512TB QLC SSD at FMS 2026: 1PB of Flash in Two Drives - StorageReview.comstoragereview.com
  3. [3]🌐 Web検索Gigantic DapuStor R6060 512TB E2 NVMe SSD Shown at FMS 2026 - ServeTheHomeservethehome.com
  4. [4]🌐 Web検索DapuStor unveils 512TB SSD at FMS 2026 - Lovendallovendal.net
  5. [5]🌐 Web検索DapuStor Showcases 512TB SSD and Named Device Engineering Award Finalist at FMS2026 | The Manila Timesmanilatimes.net