リード
Fluanceのレコードプレーヤー「Fluance RT87」は、海外のオーディオレビューで、アナログ再生の手間と音質へのこだわりを両立させた製品として取り上げられている。英TechRadarがこの製品の詳細なレビューを公開し、その没入感のあるサウンドを高く評価する一方、初心者には価格が高く、セットアップに相応の忍耐が必要だと指摘した[1]。日本では現時点で流通実績が確認できないが、エントリーモデルからの買い替えを検討する層にとって、海外の評価は一つの手がかりになる。
なぜ海外で話題か
Fluance RT87が海外のオーディオメディアで注目を集めた直接のきっかけは、英TechRadarが公開したレビューだ[1]。同メディアはこの製品を、レコード収集にある程度慣れたユーザー、いわゆる「プロシューマー」層に向けた一台と位置づけ、その音質と造りの良さを詳細に伝えた。レビューでは、RT87がフルマニュアルのターンテーブルであることが強調されており、組み立てやキャリブレーション、演奏前のレコード清掃といったアナログ再生の基本的な手間をユーザーに要求する[1]。TechRadarのレビュアーは、この工程を経て得られる音質面でのリターンがその手間に見合うと論じている[1]。
海外レビューが評価する点
TechRadarのレビューは、Fluance RT87の長所として、まず「没入感のあるアナログサウンド」を挙げる[1]。アナログ特有の暖かみを持ちながら、不必要な歪みを加えず、意図しないローファイな質感に陥らない点を高く評価している。これは、単に「味わい」を出すのではなく、原音に忠実な再生を志向する設計思想の表れだとTechRadarは見ている[1]。造りに関しては、重量感のあるプラインス(ベース部分)とがっしりとしたアクリル製プラッターが採用されており、「非常に頑丈」だと評される[1]。見た目の良さも指摘されており、実用品としてだけでなく、部屋に置くオーディオ機器としての存在感も評価の対象になっている[1]。
弱点・批判
TechRadarのレビューでは、Fluance RT87の明確な欠点も指摘されている。筆頭に挙げられたのは価格だ。同メディアが「プロシューマー」領域と表現する価格帯であり、レコード収集を始めたばかりの層にとっては手が届きにくいと断じている[1]。また、フルマニュアル機であること自体が持つハードルの高さも批判の対象となった。組み立てや細かいキャリブレーション、レコードをかけるたびのクリーニングといった一連のプロセスは、「便利」という言葉からは程遠く、ある程度の忍耐を試される作業だとTechRadarは評している[1]。
スペックと価格
Fluance RT87の詳細な寸法や重量は、今回のTechRadarのレビューでは明示されていない。しかし、同記事はその特徴として、重量感のあるプラインスとアクリル製の厚いプラッターを採用した頑丈なつくりを強調している[1]。駆動方式は完全マニュアルで、自動でアームを戻す機能などは備えていないとみられる。海外での価格は、TechRadarのレビューで「プロシューマー」領域と表現されている[1]。
日本で買えるか
Fluance RT87の日本国内での正規販売や代理店の情報は確認されていない。今回の海外レビューでも日本の流通に関する言及はない[1]。並行輸入品などを通じて個人が入手する場合、動作電圧や電源プラグの規格が日本の家庭用電源(100V、50/60Hz)と合致するかは商品ごとに確認が必要になる。また、保証の有効範囲や、故障時のサポートをメーカーから直接受けられるかどうかも事前に調べるべきだが、本記事ではそうした可能性を一般的な注意として指摘するにとどめる。
誰に向くか
TechRadarの評価に沿って言えば、Fluance RT87は、すでに何らかのレコードプレーヤーを使い、アナログ再生の基本的な手順に慣れているユーザーに向く[1]。エントリークラスの自動機から、より本格的なマニュアル機へとシステムを格上げしたいと考えている層にとっては、検討に値する選択肢だと同メディアは判断している[1]。逆に、これからレコードを始める人や、プレーヤーに手軽さや省スペース性を求める人には、価格面でも操作面でも過剰な投資になりうる[1]。
