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LOCAL NEWS · 世界のローカルニュース · 2026-08-07

高級カフェに沸くベトナムの街角、若者が直面する甘くない現実

ベトナムの都市部で若者を中心に高級カフェブームが広がる一方、店舗で働く学生の時給は1杯のドリンク代の半分にも満たない実態が8月7日付の現地報で明らかになった。格差の広がりや労働環境への不満が議論を呼ぶ一方で、リゾート地ニャチャンでは1300億ドン規模の超豪華挙式が計画されるなど、成長の裏にある極端なコントラストが際立つ。日用品のシール剥がしの苦労から職場でのAI導入の混乱まで、ベトナムの人々が日々の生活で直面する等身大の悩みや変化を伝える。

ローカルニュース東南アジア8本のローカル記事から

リード

ハノイやホーチミンの街角を歩くと、甘いシロップと濃密な抹茶の香りが漂うモダンなカフェが目につく。店内では若者たちがスマートフォンを手に最新のSNS映えスポットを満喫している[2]。しかし、その洗練された風景から一歩足を踏み入れた生活者の日常には、独特の戸惑いや困惑が広がっている[1][5]。新しく買ったプラスチックのボウルにベッタリと貼り付いたラベルシールと格闘し、職場でAIが出す矛盾した修正指示に頭を抱え、夜遅くまでアルバイトに精を出す[1][2][5]。経済成長の途上にあるベトナムで今、人々は何を楽しみ、どんな身近な問題に頭を悩ませているのか。現地紙ニュースエクスプレスが8月6日から7日にかけて報じた身近なニュースから、等身大のベトナムのリアルを探る[1][2][3][5]

ベトナム人のプチストレス、皿にこびりつくシールとの格闘

新しいプラスチック製の皿やボウルを買ってきたとき、多くのベトナム人を不快にさせる工程がある。商品本体に直接ベッタリと貼られたラベルシールを剥がす作業だ[1]。8月7日、ニュースエクスプレスは、実名を明らかにしていない読者の投稿を基に、日用品のラベル剥がしに苦戦する消費者の声を伝えた[1]。シールを剥がそうとすると途中で紙が破れ、表面には強力な粘着剤が白く残ってしまう[1]。綺麗に剥がすために風邪薬のオイルや灯油、洗剤で強く擦ったり、爪除光液のアセトンを使ったりする人も多い[1]。しかしアセトンを使うとプラスチックの表面処理まで溶けて剥がれ、せっかくの新品が黒く汚れてボロボロになってしまうという[1]。投稿者は「なぜ輸送中には剥がれず、使う時には綺麗に剥がせる粘着剤を使わないのか」と疑問を投げかける[1]。特に日本からの輸入品などは元のメーカーラベルは綺麗に剥がれるのに、ベトナムの輸入業者が貼った日本語訳の補助ラベルや小売店の値札シールだけが強烈にこびりつくケースが目立つ[1]。生活の質が向上する中で、こうした細かい使い勝手への不満が噴出している[1]

抹茶1杯に4時間労働、空前のカフェブームと学生の苦悩

ベトナムの都市部では、1杯7万〜10万ドン(約420〜600円)もする高級な抹茶やフレーバーティーを提供するカフェが人気を集めている[2]。しかし、そこで働く学生バイトの給与事情は決して甘くない[2]。8月7日、ハノイの大学講師(出典は実名を明らかにしていない)が現地紙に寄せた手記によると、カフェやドリンク店で働く多くの大学生が、時給2万5000ドン(約150円)に満たない条件で労働に従事している[2]。これは現地の街頭で売られているフォー1杯の価格の半分にも及ばない金額だ[2]。手記を書いた講師は、自分が作った1杯10万ドンの抹茶ドリンクを自分で買うために、学生たちは実に4時間近くも接客や仕込み、掃除に追われて働き続けなければならない現実を指摘する[2]。「若いうちは多少苦労しても頑張れる」と信じ、深夜までのシフトを終えた翌朝も授業に出席する学生たちの姿に、講師は心を痛めている[2]。家賃やガソリン代などの物価が上昇を続ける中で、華やかなカフェ文化の陰にある労働の不平息が若者たちの間で議論を呼んでいる[2]

インド富豪の1300億ドン挙式、ニャチャンに押し寄せる超富裕層

若者の低時給が議論を呼ぶ一方で、国際リゾート地のニャチャンでは桁外れの消費が行われようとしている[3]。8月7日、現地旅行会社ブルーレモン・ベトナムのファン・クアン・ダイCEOは、インドの石油富豪ファミリーによる超豪華な結婚式が12月9日から13日までの4日間にわたり、ニャチャン湾のホントレ島にあるリゾート施設で開催されると発表した[3]。この挙式のために世界中から集まるゲストは約1400人にのぼり、現地スタッフも600人以上が動員される[3]。総費用は1300億ドン(約7億8000万円)を超え、ベトナムで過去最大規模のインド式結婚式となる見通しだ[3]。ファンCEOは「費用は1300億ドンを超え、ベトナムで開催されるインド人の結婚式としては過去最大規模になる」と述べ、現地空港での出迎えから伝統儀式、豪華な宴会や音楽イベントまで多角的なプログラムが提供される[3]。カインホア省文化スポーツ観光局のタイ・ティ・レ・ハン局長も、インド側の要望に応えるため関係機関で協議を進めると表明した[3]。海外の目的地で挙式を行う「デスティネーション・ウェディング」の聖地として、ベトナムのビーチリゾートが世界の超富裕層を引きつけ続ける[3]

AI導入で作業が激増、オフィスで起きている本末転倒の疲弊

業務の効率化を目指して導入された人工知能(AI)が、逆にオフィスワーカーの負担を増やす現象も起きている[5]。8月6日付の報道によると、ハノイやホーチミンで働く会社員たちがAIの出す指示や修正に対応するため、連日の残業や精神的な疲労に苛まれている[5]。ハノイで広報を担当するミン・フオンさん(26歳)は、AIによる文章チェックで「不十分」との指摘を受け、指示通りに約20回も文章を書き直した[5]。3時間を費やしても合格が出ず、フオンさんは「自分で最初から書くよりも時間がかかり、自分の能力に疑問を感じる」と苦悩を明かす[5]。ホーチミンでイベント企画を手がけるホン・アンさん(29歳)も、AIが10分で作ったプレゼン資料の修正に4時間を費やした[5]。提出先の上司も別のAIを使って8ページに及ぶ評価フィードバックを返してくるため、アルゴリズム同士の整合性を取るために毎晩2〜3時間の残業を余儀なくされている[5]。ハノイで部長を務めるダン・ティエンさん(35歳)のように、複数の有料AIアカウントを契約して部下の資料を二重チェックする管理職もおり、現場では混乱が深まっている[5]

背景を少し

輸入商品のラベル問題の背景には、ベトナム独自の流通規制と市場の歪みがある[1][6]。ベトナムの法律では、輸入商品にはベトナム語で必須事項を記載した「補助ラベル」を元のパッケージの上に貼り付けることが義務付けられている[6]。しかし、輸送時の剥がれ落ちによる行政指導を恐れるあまり、輸入業者や小売店は極端に強力な粘着剤を使用する傾向がある[1]。さらに、ECサイトを含めて市場に偽造品や低品質な粗悪品が出回っている現状も、商品を偽装させないための厳格な固着ラベルの使用を後押ししてしまっている[7][8]。メーカー側の都合や法規制が優先され、購入した後の消費者が受ける「綺麗に剥がせない」という不便さが長年置き去りにされてきた格好だ[1]

日本から見ると

日本でも商品の値札シールがうまく剥がれず、ベタつきが残ってイライラした経験を持つ人は多いだろう。しかし日本では「綺麗に剥がせるシール」や「弱粘着加工」が早くから標準化され、消費者のプチストレスを解消する技術や配慮が細部まで行き届いている。ベトナムで起きているシールへの怒りや、時給とカフェ代の格差、AIへの過剰適応による疲弊は、急激な経済成長とIT化のスピードに生活基盤や労働環境の整備が追いついていない過渡期の姿を見せている。便利さや華やかさを素早く取り入れるたくましさの一方で、細やかなユーザー体験や働く人の実感に寄り添う配慮の重要性が、現在のベトナムで少しずつ意識され始めている。

出典

  1. [1]🇻🇳 ベトナムCông đoạn bóc tem nhãn gây bực mình khi mua hàng ở Việt Namvnexpress.net
  2. [2]🇻🇳 ベトナム'Bốn giờ làm thêm chưa mua được ly matcha 100.000 đồng'vnexpress.net
  3. [3]🇻🇳 ベトナムCô dâu, chú rể Ấn Độ tổ chức 'siêu đám cưới' tại Nha Trangvnexpress.net
  4. [4]🇻🇳 ベトナムThu hoạch nhộng 'ong tử thần'vnexpress.net
  5. [5]🇻🇳 ベトナムKiệt sức vì 'hầu hạ' AIvnexpress.net
  6. [6]🌐 Web検索Cẩn trọng với các sản phẩm không có tem, nhãn phụ bằng tiếng Việtdaibieunhandan.vn
  7. [7]🌐 Web検索Người dùng mua phải hàng dởm, sàn thương mại điện tử không thể 'phủi tay'vietnam.vn
  8. [8]🌐 Web検索Doanh nghiệp bức xúc nạn hàng giả, hàng kém chất lượng xâm hại thị trườngbaodautu.vn